一棟収益物件
一棟のオーナーになるという選択
一棟投資は一棟単位の投資となることから区分投資よりも元手が多くかかりますが、その分大きな利益を得られるなどの利点があります。しかし、その反面、多額の資金の準備とともに失敗した場合のリスクも区分投資よりも大きくなります。
一棟収益物件は「一棟アパート」「一棟マンション」の2つに分かれます。両者のうち、どちらに投資をするかは投資目的や状況などで異なりますが、事前に両者の特徴をしっかり把握しておくことが大切です。
また、一棟収益物件は、区分マンション投資と比べて多額の収入を得ることが可能です。
例えば、10室のアパート一棟とワンルームマンション1室から得られる家賃収入では大きな差が生じます。アパート1室の家賃が7万円の場合、年間収入は【10室×7万円×12カ月=840万円】です。一方、ワンルームマンション1室の家賃が11万円の場合、年間収入は【11万円×12カ月=132万円】になります。
このように、一棟投資は1物件あたりの家賃収入の金額規模が大きくなるためキャッシュフローが良くなり、投資資金を回収するスピードも早いというメリットがあります。
しかし、一棟投資は土地および一棟分の建物を所有することになるため、投資資金が多額になります。
一棟アパートなら数千万円以上、一棟マンションなら1億円以上といった投資額になります。また、全額をフルローンで組める物件は少なく、頭金として2~3割程度求められます。